こんにちは、30代シングルマザーのおはなです。
おはなは旅行が大好きですが、仕事をしていると長期間のお休みはなかなかとれないですし、子どもが小さいと移動距離もそう遠くへは行けません…。
そういう方がほとんどなんじゃないかな?と思いますが「旅行に行きたいな〜」と思う時って、逆に行けない時だったりするんですよね。
そういう時、私は「旅をした気になれる」本を読むことにしています!
今日も、そんな中でも気に入った本をご紹介できればと思います。
今回は原田マハさんの『ゴッホのあしあと』をご紹介したいと思っています!
私は、もともと原田マハさんのアート小説が大好きで、
たぶん、原田さんのほぼすべてのアート小説を読破していると思います!
原田マハさんは、食べ歩きなどを中心とした旅エッセイも書かれていて、それもとっても面白いのですが、私の中ではやっぱり原田マハさんはアート!ということで、今回はこちらの本を選ぶことにしました。
でも、さらに言うならぜひ『たゆたえども沈まず』という、林忠正とゴッホを中心としたアート小説も一緒に読んでほしいです!
なぜかというと…このアート小説の制作にかかるリサーチの過程が、この『ゴッホのあしあと』に大きく関わっているからです。
そのため、ゴッホの聖地巡礼をしたい!という方にも、参考になりそうなおすすめの本となっております。
調べてみると『たゆたえども沈まず』の副読本というキャッチコピーがつけられています!
『ゴッホのあしあと』の魅力をよりお伝えするために!『たゆたえども沈まず』のご紹介も簡単にしてみたいなと思います。
『たゆたえども沈まず』の舞台は、芸術の中心地である19世紀末のパリです。
特に印象派の芸術家たちに大きな影響を与えたとされる日本の浮世絵ですが、その価値が高められたのは、この時代。
その浮世絵の芸術性を知らしめるのに多大な功績を残した日本人がいました。
日本から浮世絵をパリへ持ち込み、美術商として活躍していた実在の人物である林忠正です。
そして、偶然にも同じ時期にパリに住んでおり、浮世絵に価値を見出していた、かの有名な画家ゴッホ。
この2人を中心にしたアート小説が『たゆたえども沈まず』です。
この小説の創作秘話のような内容も、『ゴッホのあしあと』には書かれているのです。
原田さんは元美術館のキュレーターということもあり、アート小説を書かれる前には様々なリサーチを綿密に行われるそう。
だからこそ、史実に基づいているところも多々あり、「もしかしたらこの小説のとおりのことがあったんじゃないだろうか…!」と、とってもロマンを感じられるのです!
それはさておき!原田さんのリサーチによれば、「1886年に同じパリに林忠正とゴッホが住んでいた!」のだそうです。
この年にゴッホは、グーピル商会という当時大手の美術商に勤めていた弟・テオを頼って、生地であるオランダからパリにやってきました。
パリ万博でフランス語の通訳をするためにパリへ行き、それを契機にパリに移り住んでいた林忠正が、美術商として独立し「林商店」を開いたのも同じ年でした。
残念ながら、2人に交流があったという記録などは見つからなかったそうですが、この歴史の穴に目をつけたのが原田さんのセンスの良さに脱帽です!
2人が実際に交流があったのかは史実から分からないですが、
ゴッホが日本美術、浮世絵に大きな刺激を受けていたことは言わずと知れた事実で、
一方の林忠正が浮世絵を中心にパリで美術商を営んでいたことも事実と考えると、
やっぱり2人には交流がなかったとは言い切れない…!
そんな2人の隙間を埋めていくのが、架空の人物である加納重吉という林忠正の助手にあたる日本人です。
加納は林商店に勤める美術商の助手として、ゴッホの弟であるテオと親交を深めていく中で、ゴッホの重要な局面に居合わせることになっていきます。
詳しくはぜひ小説を読んで欲しいのですが、読み終わったあとに、「もしかしたらこんなことが本当にあったのかも知れない」「ゴッホと林忠正にこんな交流があったのかもしれない」と想像が膨らみ、ロマンを感じること間違いなしです!
さて、そんな『たゆたえども沈まず』を制作するために、実際に現地でのリサーチを進めていた原田さん。
そのリサーチ力も垣間見えるのが、今回ご紹介したい『ゴッホのあしあと』なのです。
まず、第一章では「ゴッホの日本への愛、日本のゴッホへの愛」ということで、
ゴッホの生い立ちから、浮世絵からの影響、逆にゴッホに影響を受けた日本の白樺派の芸術家たちの存在にも触れています。
パリにもたらされたジャポニズム、浮世絵はどんな風にもたらされたのか?ということを考えると、そこで林忠正が出てくるわけです。
第二章では「パリと林忠正」というタイトルで、林忠正とパリについてや、当時のパリの様子、パリにいた時のゴッホの心情の推察などが繰り広げられます。
ゴッホが弟のテオを頼って住んでいたことのあるパリ。そして、ゴッホと林忠正がもしかしたら会っていたかも知れない事実が否定できないことについても、ここで触れられています。
第三章では「ゴッホの夢」と題して、パリを後にして自分なりの理想を求めてゴーギャンと共同生活をし、かの有名なひまわりの作品を制作したアルルでのこと、ゴーギャンがアルルを去ったことを機に耳切り事件を起こして入所することになった精神病院があったサンレミ、そして最期を迎える場所となったオーヴェル=シュル=オワーズでのゴッホを巡る出来事が原田さんの目線で描かれています。
ゴッホにとって日本がいかに心の支えとなっていたのかということも読み取れて、とても面白いですが、一番興味深いのは、ゴッホの最期をめぐる原田さんの考察です!
原田さんはゴッホの死の真相を知りたいと、ゴッホの命日にオーヴェル=シュル=オワーズを訪れたそう。
ゴッホはピストルを使って自らを撃ったという説が有力なようですが、
近年では他殺説なども出ており、ピストルもまだ発見されていないことから、今でも議論があるのだそうです。
原田さんが現地を訪れたときは、オーヴェル=シュル=オワーズ駅からオワーズ川へ向かって、橋の手前を左に曲がり、川沿いを歩いていた時、ポプラ並木が見えたそう。
ゴッホがピストル自殺を図ったとされる日は7月27日の夜なのだそうですが、
実際にその日に訪れた原田さんはまだ明るいオーヴェル=シュル=オワーズの様子を体感します。(なんと夜10時半くらいまで明るいのだそう!)
ポプラ並木が風になびく音や川の流れる音などを現地で聞き、ピストルの一発分の音くらいは紛れてしまうかもしれないと感じたそうです。
そこで原田さんは、根拠はないのですがと前置きしながらも、「ゴッホはここでピストルを撃ったのではないか」と感じる場所を見つけ、そして川へピストルを投げ捨てたのではないかという想いを抱いたのだそうです。
(そのときの気づきが、『ゴッホのあしあと』の後日に刊行される、ゴッホのもう一冊のアート小説『リボルバー』にも活かされているので、こちらもぜひ!おすすめです!)
ゴッホが使用したピストルが見つかっていないという点から様々な考察がされる点もロマンを感じてしまいますし、そのロマンが土地への想像も掻き立てるのです!
私は特にゴッホ推しというわけではないのですが、『ゴッホのあしあと』を読んだ後は「ゴッホの聖地巡礼してみたいな…!」という気持ちになりました。
第5章では「ゴッホのあしあとを巡る旅」として、フランスやゴッホの生地であるオランダ、それからゴッホ作品をコレクションしている美術館(もちろん日本の美術館も紹介されていますよ!)を短いコメント付きでご紹介されています。
本の冒頭には、各地の地図も掲載されていて、地図と見比べながら文章を読むとより想像が掻き立てられること間違いなしです!
ゴッホを好きな方も、アートが好きな方も、歴史好きな方にもおすすめです!
まだ行ったことがないパリや、オーヴェル=シュル=オワーズに思いをはせ、豊かな気持ちになれますよ。
書籍はこちらからもご購入いただけます!
電子書籍はこちらです!
それでは、また!
![[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。] [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/4fdbd681.947a8588.4fdbd682.7633cf95/?me_id=1213310&item_id=19965155&pc=https%3A%2F%2Fimage.rakuten.co.jp%2Fbook%2Fcabinet%2F9727%2F9784344429727_2.jpg%3F_ex%3D240x240&s=240x240&t=picttext)
![[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。] [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/4fdbd681.947a8588.4fdbd682.7633cf95/?me_id=1213310&item_id=20992793&pc=https%3A%2F%2Fimage.rakuten.co.jp%2Fbook%2Fcabinet%2F3069%2F9784344433069_2.jpg%3F_ex%3D240x240&s=240x240&t=picttext)


コメント